人事・労務情報

02
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日本人は残業好き?

 

以前、「人事・労務管理研修」にて、残業削減に成功した某社の事例(残業ゼロという方針を絶対的なものとして決めて、あの手この手でそれを徹底)を紹介したところ、「強制的に帰らせるというやり方は仕事の持ち帰りを増やす結果になるだけということを聞く。抜本的な事業変革や思い切った合理化によって残業も削減したという事例はありますか?」という質問を受けました。

 

 

「そう言えば、そのような事例はあまり聞かないなあ・・・」と考えているうち、以前あるコンサルタントの方が言っていた言葉を思い出しました。

 

『日本人は、今の仕事が短い時間でできるようになったら、また新しい仕事を自分で作りますからね。結果として残業は減りませんよ』

 

 

はい、仕事のやり方は大きく変わっても残業時間はほとんど変わらなかった事例なら知っています。残業代がなくなると困るという切実な理由なのか日本人の国民性なのかわかりませんが、「放っておくと遅くまで残っている」という傾向は、確かに多くの会社であるようです。

 

 

こういったことを考えるにつけ、以前の記事でも書いたように、残業を減らしていくための方法は、やはり『トップが信念を持って大号令を発し、決めたルールを徹底していく』ことしかないのではないか、という思いが強くなります。

 

 

残業問題解決の有効な手立て、なかなか見えてきません・・・・・