人事・労務情報

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健康診断拒否でクビ!

 

会社の定期健康診断も、以前に比べると受診率が高まってきたように思いますが、それでも、毎年毎年いくら言っても受けてくれない人は、どの会社にもいることでしょう。

 

 

「あまりしつこく言うと逆ギレされる。社員に‘拒否権’というのはあるのですか?」という質問を受けたこともあります。

 

結論から言うと、拒否権はありません。
社員側にとっても、会社側にとっても、定期健康診断を受ける(受けさせる)のは義務であり、そこに選択の余地はないというのが原則です。

 

過去には市立中学校の教諭がそれで懲戒免職になり、無効を主張して争ったものの、結局最高裁で「懲戒免職有効」の判断が下された例があります。極端な例ですが、最悪の場合健康診断を拒否してクビになるということもあり得るわけです。

 

 

それにしても、自営で仕事をしている私から見ると、会社のお金で健康診断が受けられて、しかもその時間は就業時間として給料までもらえるなんて、ものすごく恵まれた話です。せっかくの機会なのですからムダにせずに、「いい仕事ができるコンディション作り」の責任をきちんと果たしていけるようにしたいですね。