人事・労務情報

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トップスピードで走り続けるということ

 

人事の仕事を長くやっていると、人の栄枯盛衰をまざまざと見せつけられることがあります。

 

栄枯盛衰と言うと大げさでしょうか。
でも、昔リーダーとして飛ぶ鳥を落とす勢いだった人が、久しぶりに話を聞くと閑職に追いやられているとか、はたまた病気休職をしているとか、逆に「もう終わった」と思われていた人が気がつくと経営幹部になっていたというような話は、10年レンジで見ていくと珍しい話ではありません。

 

 

やはり、長い人生を『トップスピード』で走り続けるのは極めて困難なことのようです。

 

常に全力を出せるようなコンディションを作ることからして難しいですし、仮に全力を尽くしたとしても、周囲の環境がスピードを大きく鈍らせるということもあるでしょう。
しかし、それは当たり前のこととして受け止めて、その一瞬一瞬で人の評価をしないようにしなくてはいけないということを、先の例は教えてくれていると思います。

 

 

「挫折を知らない人間は弱い」などと陳腐なことを言うつもりはありませんが、次のような考え方を念頭において長期的な人事マネジメントをしていきたいものですね。

 

人は必ず失速する。しかし、再びスピードを取り戻す可能性を誰もが持っている。