人事・労務情報

02
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気になる言い方

 

「昔は○○でよかった。でもこれからは△△が求められる」という言い方、よく聞きますよね。特に、外部環境の変化を踏まえた提案などをする立場の人(ex.コンサルタント)は多用しますし、本を読んでもよく出てくる表現です。

 

自分の主張の根拠を論理的にわかりやすく説明できるので、私も無意識にこのような言い方をしてきたと思いますが、最近、このフレーズがちょっと気になり始めています。

 

 

というのも、現場では「これからは△△が求められる」という考えと、今現在やっていることがつながっていないケースが結構多いからです。

 

 

例えばこんな感じ。

 

「今までは年功型でよかったけど、これからは実力本位で昇進・昇格していく仕組みじゃないとね」
「では、若い人にも権限や責任のある仕事をどんどん任せているんですね
「いや、まだそこまでは・・・・・」

 

 

そう、「これからは△△が求められる」というフレーズは、口だけで今の行動を起こさない『評論家』を増やしているような気がするのです。総論としての将来像を確認したところで満足して、今やるべき各論がおざなりになっていると言ってもいいでしょうか。

 

 

考え方や方向性を明確にするだけでなく、それに合わせて目の前の仕事を変えていくことが仕事の付加価値であるということを肝に銘じていきたいですね。