人事・労務情報
02
28
28
前向きな人事
ビミョーな景気動向です。
上場各社の業績予想を見るとかなり上向きになっている感じはするものの、円高の重しがあったり、国際的な経済環境の不安があったりで、楽観視は禁物ということでしょうか。
人事政策についても、一時期ほど「守り」の体制ではないですが、まだまだ厳しい業績を前提として考えられている会社が多く、なかなか前向きな話がでてこないのが現状です。
しかし、働く人共通の『元気の源』は、夢と希望ですから、
こんな時期だからこそ、未来に向けて夢のあるシナリオを描き、少しずつでもそれに近づいていけるようなマネジメントを経営者は考えていく必要があると思います。
下図のように、「問題解決」に2つの種類があるとすれば、主に②のアプローチです。
人事における問題解決で言うと、
●やりたい仕事の実現
●新しい事業へのチャレンジ
●優れた行動・実績のクローズアップ
●積極的な登用、権限委譲
●プラスオンのインセンティブ(報酬)制度
などが挙げられるでしょう。
もちろん、①の問題解決が全くできていない状況で②に着手しても効果はありませんから、現状の不具合の解決も同時に進めていく必要がありますが、前向きな人事施策を行おうとしていることが社員に伝われば、必ず会社全体の士気向上につながるはずです。
そして、それは人事担当者の仕事のやりがいにも直結します。
実際は、なかなかそんなに都合よくいきませんが、それでも人事としての理想の仕事の状態というのを常に頭に置きながら仕事をしていきたいものですね。