人事・労務情報

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「いい部下」の条件とは

 

言うまでもなく、組織で成果を出していくためには上司がリーダーシップを発揮することが重要ですが、部下の側の『メンバーシップ』も負けず劣らず重要であるといえます。
※昨年のサッカーW杯の事例などは典型的ですね。

 

しかしながら、先日の記事【おじさんVSいまどきの若い人】でも書いたように、世代間ギャップなどの影響もあって、「いい部下」としてメンバーシップを発揮する状況を作ることは、なかなか難しいようです。

 

 

「メンバーシップが重要だと口で言うのは簡単。でもそのような部下を育てられるリーダーも不足しているし、研修などを受けさせてもそう簡単に意識が変わるものではない」という人事・教育担当者の声が聞こえてきそうです。そう、結局はリーダー育成の方が先決だということで、メンバーシップの養成は人財育成における主要なテーマにはなっていないケースが多いのが現状でしょう。

 

それでも、私は「いい部下の育成」は「いい上司の育成」と同じくらい重視して取り組むべき課題だと考えています。

 

 

ところで、「いい部下」の条件とは何でしょうか?

 

挙げればキリがないですが、どうしても欠かせないものは『仕事への目的意識』『組織人としての自覚』だと思います。

 

 

では、それらが醸成され、メンバーシップに優れたいい部下を育成する具体的方法はあるのでしょうか?

 

これはもう、「意識的にリーダー役をさせる」ということに尽きると思います。
小さなプロジェクトとか、担当業務のうちの一部分でもいいので、リーダーとしての視点で仕事を進める経験こそが、メンバーシップを養成する最も効果的な方法ではないでしょうか。

 

 

人を育てる環境づくりの大原則は、責任と権限の付与です。
これは、「いい部下を育てるための原則」でもあると、私は考えているのです。