人事・労務情報

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人はなぜ「不景気だ」と言いたがるのか

 

リーマンショック以来、なんとなく暗いムードが漂い続けている日本経済ですが、企業の決算発表や各種統計データを見る限り、緩やかではあっても回復基調にあり、決して悲観的な材料ばかりではありません。

 

こんな時、みんなが「景気がよくなってきた!」と声に出して言えば、もっといい循環ができるに違いないのに、なぜ多くの人が「いや、まだ相当厳しい」とわざわざ景気の回復を遅らせるような姿勢をとりたがるのか・・・・・・心理学的には説明がつくのでしょうが、なんとも不思議な話です。

 

 

でも、これと似たようなことは日常の仕事生活でもありますよね。

 

職場や仕事に大きな不満がなく比較的順調なときでも、「楽しい職場だ」「やりがいのある仕事だ」とポジティブな発言をするのでなく、問題点を探してそればかりを口にするとか、何か愚痴を言っていないと気がすまないという人が、どこの会社にも必ずいます。
いや、むしろそういう人のほうが多いのかもしれません。

 

 

『笑う門には福来たる』は真理だと思うのですが、それを許さない(特に政治・経済や仕事がらみでは)精神構造を、多くの日本人が持っているということなのでしょうか? 

 

 

残念ながら、これは人事コンサルタントがなんとかできるような問題ではないようです。

 

 

ただ、せめて自分だけは、みすみすチャンスを逃すような思考パターンに陥らないよう、できるだけポジティブに物事を捉えて、常にプラス思考でいきたいと思っています。