人事・労務情報

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人事コンサルタント/社労士とのつきあい方

 

私は人事コンサルタントとして独立して約6年、その前は会社の人事担当者として外部の専門家とおつきあいしていたわけですが、昔と今ではその関係性がずいぶん変わってきたように思います。

 

要因は各社の人事の経験値がアップしてレベルが格段に上がったこと、それに伴って人事コンサルタントへの要求水準が上がってきたことにあります。

 

例えば、人事制度改革に取り組む際、以前ならコンサル側が一定の「パッケージ」を用意して、それを各社の状況に応じてカスタマイズする、というスタイルでもそれなりの価値提供ができましたが、今はそんなアプローチではほとんど通用しなくなっています。つまり、「ノウハウの提供と受領」という関係から、「一緒に問題解決の方法を創造する」という関係に変わりつつあるといえます。

 

そのためには、コンサルタントに月に何度か来社してもらって、会議室で打ち合わせをするという形では限界があります。できるだけオフィスに駐在してもらって、会社の風土とか現場の社員の気質などを肌で感じてもらうことが質の高いアウトプットのためには必要だと考えます。どうせ大抵は打ち合わせのあと事務所に帰って何時間か作業をすることになるのですから、だったら、その作業を人事の席でやってもらってはいかがでしょうか?

 

私の(人事コンサルタントとしての)理想の働き方は、お客様の会社の非常勤社員よろしく週何日か出社して、周りの人事メンバーのフォローもしながら問題解決にあたっていくことです。もちろん、それなりの報酬が発生するので、すべてのお客様に受け入れられるはずもありませんが、今までのスタイルを当たり前と思わず、「人事担当者との新しいつきあい方」を追求してきたいと思っています。