人事・労務情報

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役割給制度導入のすすめ

 

これからの時代の賃金制度はどうあるべきか・・・・

 

元富士通の城繁幸さんは、著書の中でさかんに「職務給」への転換を薦めていらっしゃいます。私も基本的にはその考え方に賛成です。

 

「職務給」というとポストに賃金がはりつくイメージがあるので、私は「役割給」または「役割・職責給」と呼んでいるのですが、これには、年功色や下方硬直性、定昇の概念をなくし人件費コントロールをしやすくするメリットの他、自ら役割の幅を広げ困難な仕事にチャレンジする(=そうすれば給料が増える)風土作り、さらには様々な事情(育児、介護、本人の健康など)による社員の働き方の変化に柔軟に対応しやすいことから個々の納得感向上にもつなげることができるという利点があります。

 

 

もちろん、年功型賃金制度の会社にとってはコペルニクス的ともいえる大転換になりますから、すべての会社にすぐに導入できるわけではありませんが、実際に上記のような効果をあげている会社もありますので、ステップを分けて段階的に「自社流の役割給」を検討していくことは、将来に向けて持続可能な賃金制度の構築という点でも、意味のあることだと思います。

 

ちなみに、私は10年ほど前からこの賃金システムの企画・設計・運用に携わっていますので、この制度の素性のよさを十分に理解していますし、導入に向けての具体的な支援はかなり得意としているところです(と、自己PRしてみます・・・・・)。