人事・労務情報

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人事部は終着駅か?

 

人事担当者が集まったときに共通の話題となる【人事あるある】の一つに、人事部による問題社員の受け入れがあります。

 

これまで、色々な部署でその適性を探ってきたけれど、どこでもうまくいかず居場所がなくなって最終的に人事で引き取った、というようなパターンでは、文字通り「人事部が終着駅」となる可能性が高いです。そこでどのような対応がとられるかは会社によって様々ですが、あまり前向きな話にはならないのが通例です。

 

一方で、「キャリアの集大成」という意味での終着駅となる人も、確実に存在します。

 

営業や製造部門で活躍していた人が、『本人の仕事の幅を広げるため』『現場感覚のある人事へと変革していくため』等の理由で人事部に異動になり、結局その人のキャリアアンカーとなる、といったパターンで、これはポジティブな意味での終着駅と言えるでしょう。
(私も、会社員としての終着駅は人事部でした(笑))

 

前者の終着駅機能が存在するのは人事部の宿命かもしれませんが、できれば後者の意味での「終着駅イメージ」が社内に定着するほうがありがたいですね。
もちろん、キャリアの踏み台として人事を担当する人もいると思いますが、人事にどっぷり浸かっていく人が増えるのは、私にとっても心強いですし、そういう志向を応援していきたいと思っています。