人事・労務情報

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「正反対の人」から学ぶ

 

環境が人の成長やキャリア形成に大きな影響を及ぼすことはいうまでもありませんが、そのことは「社会人として同じような仕事環境で育ってきた人は、同じような発想・ものの見方をすることが多い」ということからもよく分かります。

 

私は人事・総務畑が長かったので、同職種の人たちと話をすると共感できることが多いですし、【仕事のマネジメントの仕方】も比較的傾向が似ていると感じます。また、よく『○○社の遺伝子』という言い方をしますが、部署は違っても同じ会社で一緒に長くやってきた人とは、やはり物の考え方や価値観といった点で共通する部分が多くなります。

 

 

このような「自分と同じサイドの人」は付き合っていて気楽であり、また、仕事相手としても話が通じやすいため良好な関係を築きやすく、自分のメインの人脈になっているケースが多いと思います。

 

 

しかしながら、自分の気づき・成長を促してくれる存在という意味では、「自分と正反対のサイドにいる人」もかなり貴重です。
なかなか話が噛み合わなかったり、考えが真っ向から対立して険悪なムードになることも少なくありませんが、仕事の原理原則やビジネス戦略などは『逆もまた真なり』ということもありますから、新しい発見やアイデアのきっかけが見つかることも少なくないのです。

 

私の例で言うと、正反対のサイドにいる人とは、
●絶対的な数値目標・ノルマのある仕事で育ってきた人
●男社会で育ってきた人
●人事制度・人事マネジメントが保守的な会社の人
●グローバルな仕事に携わってきた人
●1号・2号業務を中心に行っている社労士

 

という感じになるでしょうか。

 

同じテーマで議論をすると、よりたくさんのヒントをもらえることが期待できる人たちです。正直言って、積極的に関わりたいという気持ちにはなかなかなれないのですが、その壁をどれだけ打ち破っていけるかに、人としての度量も問われそうな気がしています。