人事・労務情報

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「ホワイト企業」って何?

 

もはや現代用語として定着した感のある『ブラック企業』という言葉。

 

ちょっと不都合なことがあると何でもかんでも「ブラック企業」にしてしまうなど、一面的な事象で会社にレッテルを貼ってしまうことはどうかと思いますが、労働法を守らなかったり、理不尽な苦労を強いられるような会社では働きたくないというのは誰もが思うことであり、この言葉を使ってネガティブキャンペーンが行われることは、まあ理解できます。

 

 

ところが、ブラック企業の対極にあるものとして最近使われだした『ホワイト企業』という言葉、これには、正直言ってかなりの違和感を感じます。
『就職するならホワイト企業を探せ!』といった記事も何度か目にしましたが、そこで感じる疑問が「いい会社=ホワイト企業なのか?」ということです。

 

 

いい会社の条件は色々あると思いますが、あえて一つだけ挙げるとすれば、私は「チャンスが与えられ、人が成長する会社」だと考えます。
もちろん、ホワイト企業の定義に出てくるような、残業が少ない、福利厚生が充実、休暇をとりやすく、働きやすいので離職率も低い……というのは望ましいことではありますが、それが「いい会社の条件」と言われると、どうしても逆らいたくなるのです。

 

 

ちょっとしたシャレみたいなものですから、あまり目くじらを立てるつもりもありませんが、分かりやすくするために過度に単純化されたものに目を奪われて、本質的なものを見失わないようにしたいものですね。