人事・労務情報

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セクハラは社内教育で防止できるのか

 

企業のセクハラ対策は難しいです。

 

厚労省の指針に沿ったしくみ・体制づくりが難しいのではありません。

 

本当の意味で『社員が絶対にセクハラをしない』状況を作るのが難しいのです。

 

 

会社で方針を定め、規程を作ったうえで、研修を行う・・・・・・これくらいは多くの会社で実施していると思いますが、その効果は疑問です。

 

なぜなら、ほとんどの人は「自分がセクハラ(またはそれに近い行為)をしている」とは全く思っていないからです。研修等でセクハラ事例の説明を受けて「オレ、やばいかも・・・」と気づく人もいるとは思いますが、それは例外で多くの人は「オレは大丈夫」という前提で聞いているのではないでしょうか?

 

 

社内教育は必要ですが、それと同時に絶対に欠かせないこと。それは、実際のケースが生じたときに加害者を厳しく処することです。
決して事実をもみ消したりしてはいけません。たとえ相手が専務でも社長でも。

 

「セクハラは犯罪」と位置づけてよいと思います。
犯罪は倫理だけでは抑えられません。刑罰をもって抑止力とすることがどうしても必要で、セクハラも同様です。

 

うちの会社は絶対にセクハラを許さない、そういう姿勢を徹底して貫き、実際の厳しい対応をもって示すということが、セクハラ撲滅のためには必要だと考えます。

 

 

皆さんの会社では、そのような「徹底」ができるでしょうか?