人事・労務情報

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単身赴任の現実

 

「日本的人事」と言われるものは色々とありますが、『単身赴任』というのも間違いなくその一つだと思います。

 

「人生丸抱え」的雇用慣行の典型ともいえる、この単身赴任、JOB型雇用の導入や転勤制度の見直しにより一時期よりはかなり減ってきているとは聞くものの、まだまだ根強く残っており、今後も全くなくなるということはないのかな・・・・・とも思えます。

 

ただ、人事異動の仕事に携わったことのある立場から言わせてもらうと、「どうしてもその人に担ってもらいたい役割がある等、会社としての戦略的理由がある転勤命令」だけでなく、「‘玉突き人事’または‘数合わせ人事’の結果としての転勤命令」が結果として単身赴任につながっているケースも、少なからずあるのが現実です(もちろん、本人は転勤の背景にある真相を知りません)。

 

転勤が本人の成長や会社業績のアップに貢献するのならまだしも、多くの犠牲を払って単身赴任したにもかかわらず、異動自体にあまり意味がなかったとしたら、これは悲劇です。

 

単身赴任は本人やその家族に犠牲を強いるだけでなく、会社としても家賃負担や別居手当の支給などで相当のコストがかかるわけですから、やはり「ある限られた人だけに」「ある一定の期間だけ」発生するものとして、人事異動をコントロールしていく必要があると言えるでしょう。

 

共働きが当たり前の世の中になってきましたから、「転勤=単身赴任」となる人も従来とは比べものにならないくらい増えています。こうなると「転勤」自体のあり方も、これからの時代に合わせて大きく変えなければならないのでしょうね。