人事・労務情報

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メンタル疾患の原因となる上司

 

メンタル疾患の原因は、仕事や職場だけでなく、本人の資質や家庭の状況などさまざまな要因が複雑に絡み合っていることが多いようですが、会社によっては『メンタル患者製造機』ともいえるような上司が存在するケースがあるというのも確かです。

 

明らかにその人の存在が部下をつぶす原因になっている、そんな上司の特性をあげてみますと・・・・・

 

● 部下の欠点ばかりを指摘する
● 個人の状況(本人の志向、健康や家庭の事情など)への配慮がない
● 求めるレベルが高すぎる(完璧主義)
● 皆の前で叱り付ける
● 仕事を丸投げしてフォローをしない
● 自分の価値観を絶対的なものとして押し付ける

 

といった感じになります。

 

その人が「仕事ができない人」ならば上司を変えてしまえば済むのですが、会社として対応に困るのは、得てして「仕事のできる人」が多いからです。
また、その『精神的にきついマネジメント』が、一方では優秀な部下を育てたりして、本当にそのマネジメントを否定していいのかという迷いが生じることも多いでしょう。

 

ただ、メンタルヘルスを考える上で最も本質的なアプローチは『ストレッサーの解消』ですから、やはりここは、上記のような人にはマネージャーをさせないという方針をもつことが、長い目で会社のマネジメントを考えたときには有効だと考えます。
いずれにしても、その会社の「人に対する基本的なスタンス」が問われるような問題だと思います。

 

該当する人が、問題ある行動だけ改めてくれる、というのが一番望ましいのですが、なかなかそんなに都合よく人は変わってくれないというのも現実です・・・・・