人事・労務情報

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「B評価」の価値

 

どの会社も評価制度の運用には色々と頭を悩ませていますが、中でも重要なテーマは「B評価の人の納得感をいかに上げていくか」だと思います。

(注)ここでいうB評価とは、SABCDの5段階評価をしたときのB、つまり最も多くの社員が分布する評価段階のことを指します。

 

ある会社でこんな事例がありました。

 

●評価分布の結果は、S・Aが30%、Bが67%、C・Dが3%
●C・Dが極端に少ないのは、人情的にマイナス評価がつけづらいというのが大きな原因であり、本当は「期待に及ばなかった」と思われる人もかなりの人数いるが、よっぽど目に余るケース以外はB評価となっているのが現状

 

この会社ではどんなことが起こっていると思いますか?

 

人件費コントロールのことも心配ですが、この会社の最大の問題点は『B評価の価値が低くなっている』ことにあります。C評価以下が3%しかいないことを考えると、この会社でのB評価というのは実質的に‘最低評価’とも言えますし、多くの人がB評価について「可もなく不可もなく」「今いち」といった、どちらかと言うとネガティブなイメージを持っています。

 

そのため、この会社ではB評価をつけられた社員のほとんどが「がっかりする」という状況になっています。最終的に、全体の7割の人が「がっかりする」制度・・・・・うまくいくはずがありませんね。

 

この事例からもわかるように、B評価の人の納得感を下げないために、まず最初にやるべきこと、それは『C評価をきちんとつけること』です。

 

「マイナス評価をつけてやる気を失くされても困る」という気持ちはわかりますが、だからと言って、期待に及ばなかった人をB評価にすると、間違いなく組織全体の士気は下がります。

 

どうやってB評価を「価値あるもの」としての位置に引き上げるか・・・・・多くの会社にとっての課題になっていると思いますし、その解決のお手伝いをするのが私自身の今後の大きなテーマになるような気がしています。