人事・労務情報

02
01

静かになった職場

 

最近、お客様のオフィスを訪問してよく感じるのが、「昔と比べて職場がずいぶんと静かになったなあ」ということです。

 

もちろん業態や会社風土による差もあり、一概には言えないと思いますが、私の経験からはどうも全体的な傾向であるように感じられます。

 

 

静かになった理由は、電話や直接足を運んでの口頭コミュニケーションが減り、メール等の文書コミュニケーションに移行した(つまり、職場での‘話し声’が減った)ということだと思いますが、私のような世代の人間から見ると何となく物足りない感じがします。

 

「活気に欠ける、元気がない」という情緒的な問題もありますが、それぞれのメンバーが今何で忙しくて、何で困っているのか分かりづらい(日常の様子から周囲が察することが難しい)ということが、仕事のマネジメントや人材育成の困難度をかなり引き上げているという問題も起こっているのではないでしょうか。

 

 

とはいえ、今さらコミュニケーションスタイルを昔に戻すわけにはいかないので、面談の機会やチーム内でのミーティングの回数を意図的に増やす等で、こまめな情報共有やフィードバックを行うことが、今の職場には求められるということでしょう。

 

ITの発達は、果たして職場コミュニケーションの効率を上げたのか?という疑問は残りますが、世の流れには逆らえません。「静かでも活気に満ちた職場」をどうやって作っていくかというのが、今後のマネジメントの一つのテーマになるかもしれませんね。