人事・労務情報

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労務トラブルが起こりにくい会社とは

 

「労務トラブルが起こりにくい会社」と言って、皆さんの頭にはどのような会社が浮かぶでしょうか?

 

・労働法はきっちり守るなど、コンプライアンスが徹底している
・給与水準が高い
・社員のやる気を高めるマネジメントが浸透している

 

このあたりが代表的なところだと思います。
我々、人事コンサルや社労士も、基本的にはそういった風土形成を支援する仕事と言えます。

 

 

しかし、これらとは正反対の、次のような会社も実は「トラブルが起こりにくい会社」であるようです。

 

・経営者のガラが悪く、粗暴な言動が目立つ
・確信的に労働法違反を繰り返し、改めようとしない
・社員との約束を平気で破る
・団体交渉を申し込んでも無視、仮に裁判になってもその場に現れない
・強制執行されそうになれば自ら会社を潰してしまう

 

つまり「(いざとなれば簡単に会社を潰してしまうほど)ワルに徹したブラック会社」では、社員も外部ユニオンも争おうという気にならず、さっさと辞めてしまうので深刻な労働問題に発展しないということです。しかも、(少なくとも労務関連では)経営者個人が大きな法的制裁を受けるケースは少ないとのこと。

 

 

もちろん、私のお客様には後者のような会社はありませんし、今後もお付き合いをする気はありませんが、多くの善良な経営者が労務トラブルで頭を悩ませている一方で、無神経なブラック経営者が意外にのほほんと過ごしているというのであれば、非常に理不尽さを感じます。

 

 

中途半端に働き、中途半端に年金をもらうくらいなら、いっそのこと何もしないで生活保護を受ける方がラクだし、確実に貧困から逃れられる、というのにちょっと似ていますね。

 

 

人としての誇りとか、倫理観があれば、それで幸せとは思わないでしょうが・・・・・