人事・労務情報

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「ヒト」と「カネ」は相性が悪いのか

 

経営の3大資源といわれるヒト・モノ・カネ。

 

このうち、ヒトを担当する「人事・労務の仕事」と、カネを担当する「経理・財務の仕事」の両方が得意だという人に私はあまり会ったことがありません

 

 

それどころか、
○財務諸表を見たり、‘ROA’などの経営指標の話を聞いただけで頭が痛くなる人事系の専門家
○社員のモチベーションやコミュニケーション等には関心がなく、経営の重要課題だとも考えていない経理系の専門家

は少なくなく、互いに「苦手」「関心がない」ことがはっきりしているケースがかなり多いように感じます。

 

どうも「ヒト」と「カネ」というのは相性が悪そうですね。

 

 

まあ実際には、人事の仕事でも経理の知識は必要(=人件費管理との関連)だし、経理でも人のマネジメントはしなければならないので人事労務に無関心というのは許されないのですが、ほどほどの対応をしておけば何とか乗り切れるというのが実情でしょう。
人事部⇔経理部の人事異動などで無理に両方の専門性を高めようとするよりは、それぞれを「別物の専門分野」として運営していく方が現実的であるかもしれません。

 

 

しかし、そうは言っていられないのが【社長】です。
カネのことに疎い社長、ヒトに関心のない社長、どちらも困りますから、少なくとも社長だけは両方の分野に深くコミットすることが必須です。

 

あらゆる専門分野にまたがって的確な判断・意思決定をしなれればならないのが、社長の役割。
だからこそ、参謀・軍師が必要ということでしょうね。