人事・労務情報
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人事制度改革において大切なこと
これまで数々の会社の人事制度改革のお手伝いをしてきましたが、「何のために、何を目指してやっているのか」という【目的・ねらい】を見失わないことが、何より大切であると痛感します。
通常、人事制度改革のプロセスは長丁場になりますので、その間、社員や組合のネガティブな反応、経営陣の意見の相違などで色々と頭を悩ませているうちに、その調整ばかりに気をとられ、本来の目的やねらいとは違った方向に進んでいってしまうというのは、決して珍しいことではありません。
その意味では、経営トップの強い意志と覚悟があることも非常に重要です。トップ自らが周囲の声や直面する問題に揺らいでいては、当初の目的・ねらいを貫徹することはできません。
これまで私が経験した「うまくいかなかったパターン」は、人事担当者というよりも経営トップの迷走が原因であることが多かったように思います。
人事制度改革というのはとても難易度の高い仕事ですから、途中で方向修正を余儀なくされることはもちろんあります。その際でも【目的・ねらい】は度々確認し、社員とも十分に共有しながら進めていくことを強く意識するべきでしょう。
繰り返しますが、人事制度改革の先にあるものが大切です。