人事・労務情報
06
04
04
人事制度における「極論」
研修やコンサルティングの場面で、話を分かりやすくするために、誤解されるリスクを承知で意識的に『極論』を言うことが、私はよくあります。
例えばこんな感じです。
「人事評価は‘主観’がベースであるべき」
「評価の究極の姿は‘人気投票’である」
「低い評価を納得させるには、「周りの皆がそう思っている」ことに気づかせるしかない」
「年齢給を採用する合理的根拠は何もない」
「退職金制度は、フェードアウトしていくべき制度である」
「地域限定社員制度の効果は、転勤族が「ざまあみろ」と思うことだけである」
これらは、この一文だけ見ると、どれも明らかに‘言いすぎ’です。
なので、少しでも真意が正しく伝わるように色々と補足の説明をするのですが、「極論」のインパクトが強くて、私の意図とは違った解釈をされることも少なくありません。
リスクを承知---とはいえ、よかれと思ってした発言で相手の反感を買うというのは、やはりできるだけ避けたいです。
話の組み立てや表現方法の工夫によって、「誤解されない極論」を使いこなせるようになりたいものです。それも一流のコンサルタント・研修講師の条件かもしれませんね。