人事・労務情報
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部下に対するコミュニケーションの基本
上司から部下へのコミュニケーションにおいて、まず大切なのは『期待を示すこと』です。
「どんな役割を期待しているのか」「どんな仕事の成果を期待しているのか」といったことを部下と共有することは、上司と部下の関係作りのスタート地点ですし、何より、仕事へのモチベーションを高めていくためには「期待されている」という実感を持つことが不可欠と言えるでしょう。
ところが、昇進とか異動などの、《本人にとっての重要な「節目」》にあるときでさえ、それがきちんと伝えられていないケースが予想以上に多いようです。会社によっては「動機づけコミュニケーション」がまるで軽視されている風土のところもあり、ヒアリングを通して「えっ、そんなこともやっていないんですか?」と驚かされることがあります。
このようなコミュニケーションの基本ができていない状況では、いくら評価制度を整備しても、いくらマネジメント研修などを実施しても全く効果は望めないと思います。
『コミュニケーションの基本の欠如』を、人事制度で解決することはできません。これは、組織文化の問題ですから、経営幹部から率先してコツコツ積み上げていくしかないのですが、上の立場の人に限って自覚がなく改善しようとしない傾向があるともいえます。
難しい問題ですね・・・・・